回復の見込めない患者をどう治療するか

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『回復の見込めない患者をどう治療するか』ということについてアンケートが行われるようです。アンケート対象は命救急センターや集中治療室で働く指導医クラスの救急医約400人とのことですが、事は医療関係者だけの問題ではなく、非常に難しい問題だと思いますので、ゆくゆくは一般からのアンケートもやってもらいたいと思います。

asahi.com:回復見込めぬ患者どう治療 救急医の悩みを初調査へ?-?暮らし
 救急車で運びこまれてきた患者が、回復の見込みのない末期がんや大やけどの患者だった場合、どこまで救命治療をするか――日本救急医学会の特別委員会が、救急現場での終末期医療の考え方について初のアンケートに乗り出す。明確な判断基準がなく、悩む救急医が多いとみられることから、実態を把握するとともに、提言をまとめる予定だ。
 アンケートの対象は、病院の救命救急センターや集中治療室で働く指導医クラスの救急医約400人。治療を尽くしても患者の回復の見込みがなく、その後の治療方針の判断が難しいと思われる事例を想定し、(1)さらに高度な治療を追加する(2)現在の治療水準を維持(3)治療水準を下げる(4)治療を停止する(5)その他、の選択を尋ねる。
 事例としては、回復の見込めない患者が末期がんの場合や重度の大やけどの場合のほか、脳死状態と診断された場合、身寄りのない認知症のお年寄りの場合、不法就労していた外国人の場合などを挙げる。過去に対応に悩んだ実例も尋ねる。
 人工呼吸器などの医療機器や治療技術の発達で、従来なら命を落としていた重症患者も救命できるようになった。半面、回復の見込みがないと分かり、医療関係者が「この治療に意味があるのか」と悩むことも多い。委員長の有賀徹・昭和大教授は「まず実態を把握したい」という。
 延命治療の中止については、合法となる場合の要件が司法の場で示されているが、解釈が難しい。医師が殺人罪に問われたケースもあり、現場の迷いを深めている。

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このページは、masashiが2006年2月20日 07:02に書いたブログ記事です。

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