東京証券取引所の魔の30分

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今現在の東京証券取引所には、魔の30分という時間が存在する。
東証は本来、前場が午前9時?11時、後場が午後12時30分?3時なのですが、今は後場が30分繰り下げて午後1時からになっています。
たかが30分ですが、先物なんかはこの30分に取引され、一般の市場参加者を無視した形で先物をやっているプレーヤー達が相場形成している状態で、かなりいびつなものになっています。
実際この30分の間に流れが180度変わるなんてことが度々ありましたし。
てなことでさっさと正常な状態に戻して欲しいものだと思うのですが、いかんせん週刊!木村剛 powered by ココログ: [木村剛のコラム]にも書かれているとおり、東京証券取引所の人達や金融当局は危機感が足りないんじゃと思えて仕方がありません。

週刊!木村剛 powered by ココログ: [木村剛のコラム] 「魔の30分」は解除されるか?
 3月9日、日本銀行は5年振りに量的緩和政策を解除した。いずれゼロ金利も正常化に向かっていく。品物の値段がタダというマーケットが異常であるように、お金の対価がタダという状況も正常ではありえない。とはいえ、預金金利に影響が及ぶのは、まだまだ先の話。正常化に至るにはまだまだ時間がかかりそうだ。
 正常化までに時間がかかっているのは、金融政策の分野だけではない。東京証券取引所がいわゆる「魔の30分」を解除し、正常化するまでには、まだまだ時間がかかるらしい。早急に解決しなければならないという焦燥感が現場から感じられないのが実情だ。残念ながら、リスクやコストを背負っても問題を解決するという決意を秘めて行動しているプレーヤーは見当たらない。
 東証は「魔の30分」に関して、「不正取引がないか監視を強化する」と発表したが、何となく自分のミスを他人の不正取引の責任に転嫁しているようにも聞こえる。実際、時間帯を短縮したことで、取引量がセーブされたという話はあまり聞かない。短縮された営業時間に取引が集中するだけだからだ。
 東証が一日に処理できる約定件数は500万件。ネット取引は、すでに800万口座を超えており、一口座で一回の約定が為されるだけで、東証のシステムは悲鳴をあげる環境にある。ネット取引を規制すればよいのかと言えば、そうでもない。というのは、証券会社の自己売買の方が、個人投資家の取引よりも多くなっているからだ。

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このページは、masashiが2006年3月14日 20:52に書いたブログ記事です。

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