タイヤの世界観が変わる?

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ブリジストンが新しいゴムの合成技術の開発に成功したそうで、これによりウェットなどの低摩擦路面でのグリップ力が向上するそうです。
事故を減らすのに効果がテストコースだけじゃなくて市場でも確認出来ると良いですね。

ブリヂストンの新技術、コンパウンドを自在に制御 - goo 自動車&バイク
ブリヂストンは、分子末端でシリカと直接化学的に結合する新しい高シスブタジエンゴム(高シスBR)の合成技術の開発に成功したと発表した。
タイヤ用のコンパウンドは、天然ゴムや合成ゴムで構成するるポリマーと、カーボンブラックやシリカなどからなる充填剤などが複雑に混ざり合うことで構成されている。
ポリマーのなかでも高シスBRは、優れた低温性、耐摩耗性や耐屈曲疲労性が特徴で、有用性が高い。一方、シリカはウェット性能を向上させたり、転がり抵抗を低減させたりする効果がある。このため、高シスBRとシリカを組み合わせた材料開発は行われていたものの、両者は相性が悪く、2つの原料の性能を最大に引き出すには、両者のなじみやすさを飛躍的に高める必要があった。
今回、同社はモノマーを重合するための触媒を新開発し、活性の高いポリマー末端を持つ高シスBRを得る技術と、活性末端に最適な変性剤を反応させてシリカ反応性末端に変換する技術を組み合わせて、シリカ反応性の末端変性高シスBRを合成する技術を確立した。
RCポリマーを用いたシリカコンパウンドではシリカの分散と分配(配置のされ方)が改良されるため、例えば低温時には柔軟で路面をしっかり捉え、高温時には通常のポリマーを用いたコンパウンドと同様の硬さ(弾性率)を持つといった優れた性能バランスを得られる。
同社は、路面温度の変化によるゴムの性質の変化を抑制する目的で、この新しいコンパウンドをスタッドレスタイヤの新商品『BLIZZAK REVO2』に適用した。
さらに、ポリマーや充填剤、その他の助剤などそれぞれの原材料を分子設計することで、充填剤とポリマーの間の親和性を自在に制御することを可能とした新技術を「NanoPro-Tech」と命名した。この技術によってゴムの微細構造を制御することが容易になり、用途に応じて必要とされる性能を引き出すコンパウンドをより自由に調製することができるようになったとしている。
NanoPro-Techを活用して得られたコンパウンドは、タイヤの転がり抵抗を低減して環境性能を向上させたり、ウェットブレーキ性能をはじめとした安全性能の向上が図れるなど、様々な形で製品(タイヤ)への応用が可能としてり、今後様々なコンパウンドを開発して製品に適用していくとしている。( 7日 20:02)

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このページは、masashiが2006年7月 9日 08:29に書いたブログ記事です。

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