iPhone

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iPhoneってなんでうけるんだろ?
やっぱりコンセプトがよく練られていて、何を言いたいか、どう使わせたいのかという思想が良く分かるってことじゃないかな、と。

iPhoneとHT1100の差はどこにある?
 しかし、これら「iPhone以外」のタッチパネルUIが使いやすくて万人向けだったかというと、答えは"No"だ。筆者はこれまで、スマートフォンに限らず、多くのタッチパネル搭載のデジタル機器やPCを触ってきたが、iPhoneほど洗練されたタッチパネルUIを実現したものは記憶にない。iPhoneに一度触れてしまうと、そのほかのタッチパネルUIが古くさく、とても使いにくいものに感じてしまう。それほど大きな差なのだ。
 では、なぜiPhoneのタッチパネルUIは優れているのか。
 ディスプレイサイズの適切さ、視認性と操作性に優れたUIデザイン、美しいフォントレンダリング、反応速度の速さなど、多くの要因が挙げられるが、その根源にあるのは「価値観の統一」だろう。
 すべての操作を"指でタッチする"ことで実現する──。iPhoneはそれを前提にハードウェアとソフトウェアが作られており、人が触れる"デジタルの感触はどう在るべきか"という深い考察がプロダクト全体を貫いている。特に着目すべきはアニメーション処理の部分であり、スクロールやタップ/ダブルタップによる拡大・縮小の動きは極めて人間的なフィーリングだ。機能を十全すればよい、というだけの考察なきUIでは、この自然な動きは実現できないだろう。
 iPhoneのUIをHT1100のTouchFLOと比較すると、その差はよく分かる。
 TouchFLOもこれまでのタッチパネルUIからすれば、革新的といってもいいほど出来映えはよい。しかし、指での操作を前提にメーカー独自で作り込まれた部分以外では、Windows Mobile特有の「使いにくいタッチパネルUI」が顔を出す。スタイラスとハードウェアボタンの補助なしでは使いにくく、それがタッチパネルUIの完成度と革新性を損なってしまっている。また、所々に見られたアニメーション処理のぎこちなさや、見にくいフォントにもマイナスの印象を受けた。
 総じて言えば、TouchFLOのコンセプトはよいのだが、Windows MobileのUIをすべて覆い尽くせなかったところに課題がある。"指で操作するタッチパネルUI"に価値観や操作性が統一されておらず、全体的に中途半端で使いにくい印象を受けるのだ。それが結果として、iPhoneとの大きな差になっている。

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このページは、masashiが2007年9月10日 22:48に書いたブログ記事です。

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