シゴトハック研究所:人の頼みをうまく断るには?【解決編】

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メモメモ

 人間の記憶力というのは時として非常に弱々しいものであり、「この人の話は断ろう」と思っていても、それを繰り返し頭に刻み込んでおかなければ、ちょっとした心のスキを衝かれて、気がついたら引き受けてしまっていた、ということになりかねません。それゆえ、あらかじめ「断る」ことに決めておくという強い意志が必要になるのです。
 そもそも「人の頼みを断る」のが苦手だという人もいるでしょう。でも、苦手であることは「苦手だから仕方がない」という、断れない自分を正当化する言い訳の温床になりがちですから、「何があろうと断ることに決めておく」という「決めごと」にしておくようにすることで、言い訳の発生を抑えるわけです。
 とはいえ、「断る」と決めておくにしても、ただやみくもに「いいえ、いいえ、いいえ」では角が立ちます。そこで、比較的角の立ちにくい「お断りハック」を3つご紹介します。

<中略>

 3つめは、比較的難しい用事を頼まれた場合。「どっちトーク」(8月24日の記事参照)で何かを頼まれた場合などが、これにあたります。
 このような場合には、「ルアー法」という方法が有効です。いったん引き受けておいて、そこで言い訳を考え、手遅れにならないうちに改めて断るのです。
 たとえば、上司から「今週の日曜日、休日出勤してくれるかな?」などと頼まれたら、とりあえず引き受けます。それから、手帳にダミーの予定を書き込んで、「すみません! ちょっとその日は難しくなりました......。実はその日、病院に行かなければならなくなりまして......」などと言うわけです。
 基本的に人は、よほどの事情がない限り、一度引き受けた頼み事を改めて断るということをしないものですから、この方法を使うことで「よほどの事情があるのだ」と認識してくれるのです。
 以上ご紹介した3つの「お断りハックス」には共通点があります。それは、次の2つです。
  • 「断る理由」を必ず付ける
  • 最終的には頼みを引き受けないのだが、とりあえず同意だけはしておく
 結局のところ人は言い訳に過ぎなくても「理由」には弱いものです。いったん「同意」されたと感じれば、その後に断られたとしても波風は立ちにくいのです。とはいえ、あまりに多用すれば「どうせ後で断ってくるんだろう」という印象を相手に植え付けかねませんから、ここぞという時以外は、控えるようにしましょう。

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このページは、masashiが2007年9月 8日 09:39に書いたブログ記事です。

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