隣国は大丈夫なのか?

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全部が全部じゃないんでしょうが、ニュースやらなんやらでピンクとか紫の川やら湖を見てると大丈夫だとはとても思えない。人数が一桁違うし日本の昔の公害問題なんか比じゃないよな、きっと・・・

 しかし、ほんとうにシナは大丈夫なのでしょうか? こういう問いを投げかけるとよく返ってくるのが、シナは今後、経済的に飛躍的に発展するのだから、商売のためにもつきあっておく方がいいのだ、という答え。財界や政界、それらに連なる官僚やマスコミに共通する考え方で、要するに脳内お花畑な楽観論ですが、でも、こう言っておけば「ものがよく見えている人」の意見、というイメージもないではないから、案外これ、「となり近所とは仲良く」といった最も俗なレベルから含めて、世間に考えなしに流布している“政治的に正しそうな”もの言いだったりする。
 これに、かつての日本も同じようなものだったし、というあわせ技もくっつきます。公害垂れ流し、コピー商品横行、国際ルールの無視…そんなのニッポンだってやってたけど、高度成長を経験して今はまともになってるんだから、シナだって衣食足って何とやら…というやつ。右肩上がりの経済発展を前提にした能天気な進化論で個々の文化の来歴や現在も全部すっとばしちまおう、という寸法で、何よりシナ自身が、こちとら発展途上なんだから多少のことは大目に見ろ、それがおまえら先進国ってもんだろと、同じ前提で抗弁してくるから始末が悪い。
 でもあなた、今や21世紀、産業革命のころとは時代も違うし、何より10億も人口抱えた国にかつての近代化と同じことやられたら地球まるごとワヤになる、というあたりの懸念には馬耳東風。
 改めて、「シナは大丈夫」と太鼓判押す人たちにお尋ねしたい。今のシナこそすさまじい「格差社会」、まさに革命が必要なくらいだと思うんですが、そんな爆弾抱えたお隣とほんとに善意と信頼だけでほのぼのつきあってゆける、と思える、その自信と楽観の根拠をぜひとも、具体的に示してくださいまし。(民俗学者・大月隆寛)

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このページは、masashiが2007年12月12日 23:18に書いたブログ記事です。

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