地震発生分布はひずみ集中帯とあまり一致しないそうだ

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なんか意外な感じがしますが、一致しないそうで。何はともあれ、予知できる方法が早く見つかると良いなぁと思うわけですが、現実は厳しそうで・・・

新潟県中越沖地震や阪神大震災との関連が指摘されている「ひずみ集中帯」は、最近100年間の地震発生分布と比べるとあまり一致していないことが、東京大地震研究所の島崎邦彦教授(地震学)らの調査でわかった。
集中帯は新潟―神戸と一般に考えられているが、研究チームは、全く別の分布を考えるべきだと指摘している。
研究チームは、古文書などのデータがある1596年以降に起きたマグニチュード6・8以上の内陸型地震52件の震央を、年代を五つに区切って分類。GPS(全地球測位システム)データから、ひずみ集中帯は新潟から神戸を通り、南九州まで続くとみて、その位置と重ね、どの程度一致するか統計的に計算した。
その結果、1896?2007年の20件の地震のうち、半数以上が能登半島地震のようにひずみ集中帯を外して発生。逆に1729?1914年に起きた20件の地震は、ほぼひずみ集中帯の中で起きていた。
研究チームは、現在内陸で大きな地震を起こす「見えない」ひずみは、プレート(板状の岩盤)の沈み込み運動でたまったもので、従来の集中帯とは違う分布をしていると結論。GPSで観測されている「見える」ひずみは、1729?1914年の地震で地下深部が動いて誕生したとしている。
名古屋大の鷺谷威准教授は「ひずみ変化は数百年で起きる。100年より長期間で評価するべきだ」としている。
(2007年12月29日9時44分 読売新聞)

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このページは、masashiが2007年12月29日 14:05に書いたブログ記事です。

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