食の安全コスト、誰が負う?

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誰が負担するって、そりゃ消費者しかないんでしょうけど、その前にバイオエタノールだーとか言って、エネルギー効率がものすごく悪くて、ただでさえ足りない食料を無駄にするやつをどうにかしろと・・・

 「食の安全が脅かされている」という新聞の見出しを、この数年間で何度見たろう。その対策として、ITを駆使した生産履歴管理(トレーサビリティ)による安全確保が、牛肉・野菜などの生鮮食品を中心に注目されて久しい。しかし、管理によって跳ね上がるコストは、いったい誰が払うべきなのだろうか。(小野圭史)
 トウモロコシ73%、大豆91%。米国の遺伝子組み換え作物栽培比率である(米農務省2007年6月発表)。しかし、米国から輸入されたそうした原料のほとんどが遺伝子組み換えか、というとそうではない。食品用は非組み換え種を、種子・播種・栽培・集荷・運搬の各段階で混入防止しながら輸入している。
 当初、その混入対策として、米のベンチャー企業がITを使った分別管理システムを我先にと日本商社へ売り込んだ。しかし、どのベンチャーも成功することなく、トレーサビリティのはしりともいえるこのシステムは結局、日の目を見ることはなかった。どの商社も、そのシステムのコスト負担を価格転嫁できるめどがたたなかったのだ。

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このページは、masashiが2007年10月 6日 16:32に書いたブログ記事です。

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