CEATECH、結構面白かったです。きっと10年後はドラスティックに変わってるんでしょうねぇ。
千葉・幕張メッセで開かれている家電や電子部品の総合展「シーテック ジャパン2007」は、メーカーが総力を挙げて開発した最新エレクトロニクス技術の“祭典”だ。会場には、近い将来、実用化を目指す試作品も多く並ぶ。展示された新技術で、近未来の生活を探った。
電子部品のアルプス電気は、ケーブルや電波代わりに人間の体を使って情報を伝送する「人体通信」の装置を出品した。一方の電極には音楽プレーヤー、別の電極にはスピーカーを接続。両方の電極に利用者が手で触れると、電気信号に変換された音楽データが体を通じて伝えられる。スピーカーから出てくる音は驚くほど鮮明だ。
この部品を搭載した携帯電話を製作したNTTドコモは、「将来は、手をかざすだけで通過できる改札システムへの応用も考えられそう」と期待する。アルプスも来年度中の量産を目指す。
アルプスは手のひらを「コントローラー」に使ったテレビゲームも展示した。体が持つ微弱な静電気をセンサーが感じ取り、手のひらの傾きに合わせ、画面上のヘリコプターが前後左右に動く。
「顔」に着目した変わり種技術を展示したのがオムロンだ。笑顔を感知してシャッターを切るカメラが商品化されたが、オムロンの「リアルタイム笑顔度測定装置」は、カメラに映った顔の目や口の形状を検出し、0?100%表示で笑顔の度合いを測定する。
装置は笑顔を測定対象にしたが、「喜怒哀楽それぞれの表情を認識する技術も視野に入れている」(オムロン)。表情を認識する基礎技術の延長線上には、メンタルヘルスの検査装置や、居眠り運転防止機器への応用もみえてくる。
水素やメタノールを燃料に使って発電する燃料電池も、毎年、目覚ましい進歩を遂げている。東芝は今回、燃料電池内蔵型の携帯メディアプレーヤーを披露した。
燃料のメタノールを注入すれば、ワンセグ放送を連続10時間、視聴できる。東芝は、「電池の小型・軽量化を進めた結果、製品に内蔵できるレベルに達した」と強調。早ければ来年度中にも製品を出すことを検討している。
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