『プリウス』を改造してコンセントから充電

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世の中面白いことを考える人がいるもんで、なかなか頑張ってはります。
チャレンジャーだよなぁ(笑

『プリウス』を改造、家庭のコンセントから充電可能に
 通常の運転の際、プリウスのメイン・コンピューターは最も効率的な駆動方式を判断し、通常はガソリンエンジンと電気モーターを併用して走行する。ブレーキがかかると、電気モーターは発電機の働きになって電気をバッテリーに蓄え、蓄えられた電気はのちにモーターの動力として使われる。
 これに対し、プリウス・プラスのプロジェクトの技術主任をボランティアで務めたロン・グレンバン氏を始めとする技術者は、バッテリーの充電に一般家庭用の電気を使う方が効率がよいのではないかと考えた。こうした改造を加えれば、近所へ低速走行で出かけるような場合には、バッテリーの電力のみを使用し、ガソリンをまったく燃焼しないことも可能になるはずだ。
 グレンバン氏は手始めに、外部充電可能なプリウスの実現可能性を調査した。その結果、2004年モデルのプリウスに搭載されたニッケル水素バッテリーの容量では、モーターのみのモードではわずかな距離しか走行できないことが判明した。グレンバン氏はこれを解決するため、充電バッテリーをスクーター向け鉛酸蓄電池18個に置き換えた(写真)。この新しいバッテリーは十分な電力を供給できるため、時速約55キロまで快適に加速でき、そこから自動的にガソリンエンジンの使用を開始するという走行が可能になった。
 グレンバン氏は、バッテリーの変更に加え、プリウスのコンピューター・システムをプログラムし直すという、より困難な課題に直面した。カルカーズは、プリウスのバッテリー制御システムと取り替えるのに適したシステムを求めて、バッテリー制御装置の専門知識を持つ米エナジーCS社(カリフォルニア州モンロビア)に協力を仰いだ。
 プリウスのバッテリーは本来、寿命を最大化するため、約60%の充電状態を維持するように設計されている。これに対し、エナジーCS社の技術者で共同オーナーのグレッグ・ハンセン氏とピート・ノートマン氏が開発したバッテリー制御装置(写真)は、走行モードを電気モーターのみに固定できるようにし、バッテリーの電気を半分以上消費した状況でもまだフル充電に近いという偽の情報を車のメイン・コンピューター・システムに送る。つまりこの装置が、充電量は60%を十分に越えていると伝えるため、メイン・コンピューターのシステムはバッテリーからさらに多くの電力を引き出すようになる。バッテリーが空に近くなると、通常のハイブリッド走行に切り替わる仕組みになっている。
 ハンセン氏とノートマン氏は、外部充電可能なプリウスには商業的な可能性があると考え、ガソリン車を天然ガス車へ改造するサービスを提供している米クリーン・テック社(ロサンゼルス)と共同で、プリウス所有者を対象に改造サービスを提供する米Eドライブ・システムズ社を設立した。Eドライブ・システムズ社の目標は、2006年前半までに南カリフォルニア地域において、1万ドル前後の価格で改造サービスの提供を開始することだ。

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このページは、masashiが2005年7月13日 22:19に書いたブログ記事です。

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