北米産牛肉の安全性

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北米産の牛肉が輸入再開に向けて動いていますが、やはり安全性についてはかなり疑問が残るそうです。
どうすれば安心できると言えるのか、そのレベルは思想的なこともありますからアメリカ人と日本人で統一した見解を得ることは難しいのでしょうが。
ということで私は安心できるとは思えないので、疑問が払拭できるまで食べないつもりです(笑

アメリカ牛肉輸入再開、本当に安全なのか - nikkeibp.jp - 注目のニュース>■アメリカのずさんな検査体制
しかも答申案の結論においてはこうも書かれている。
「米国・カナダに関するデータの質・量ともに不明な点が多いこと、管理措置の遵守を前提に評価せざるを得なかったことから、米国・カナダのBSEリスクの科学的同等性を評価することは困難と言わざるを得ない」
日本ではと畜されるすべての牛について、2種類以上の方法で1次検査と2次検査を行い、BSE検出の精度を高めている(いわゆる全頭検査)が、アメリカでは過去、24ヶ月齢以上で、歩行困難な牛(ダウナー牛)など高リスクの牛だけをターゲットに1種類の方法で検査をしてきたに過ぎない。
2003年12月にカナダからの輸入牛でBSE感染第1例が発見されてからは、検査対象を拡大したが、高リスク牛が対象であることには変わりなかった。2004年6月からはようやく1次・2次検査を併用するようになり、2005年6月には2例目のBSE牛が摘発された。この牛はテキサス州内の牧場で生まれたアメリカ国産牛だった。
この感染牛は当初の検査では見落とされ、検査機関からの確認要請によって専門機関と英国獣医学研究所で再検査した結果、陽性との結論を得た。ジョハンズ米農務長官は見落としを認め、検査体制の見直しをすると述べたようだが、あまりに遅すぎる措置といわざるを得ない。
答申案でも2004年6月以前に「BSE例は見逃されていた危険性も考えられる」とし、新たに導入される検査方法の詳細について「今まで当調査会には公式に提示されていない」と書かれている。
こうしたアメリカのずさんな検査方法と情報開示の不十分さが大きな問題であり、プリオン専門調査会はその中で困難な評価作業を強いられたわけだ。ブッシュ大統領が「専門調査会はアメリカ産牛肉が安全で安心であると判定してくれた」などと語った脳天気な状況では全くないということがお分かりだろう。
アメリカの圧力に屈したのか、別の利害があるのか分からないが、日本政府はかつて厚生省が犯した「薬害エイズ」問題への反省もなく、再び過ちを繰り返そうとしている。

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このページは、masashiが2005年11月21日 12:40に書いたブログ記事です。

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