万博で二酸化炭素削減のプロジェクトとして行われた太陽光発電や燃料電池などを使った発電の集計が終わったそうです。
結果としてシステムのトラブルが多くて効果は今一だったようです。
手段としては有効とのことですので、技術的な完成を目指して頑張ってもらいたいところ。
昨年の「愛・地球博」(愛知万博)で行われた新エネルギーの発電試験で、二酸化炭素(CO2)の削減が進まず、電力会社から電気の供給を受けた場合に比べ、排出したCO2が270トンも多かったことがわかった。
太陽光発電や燃料電池などを組み合わせてCO2を減らす「地球環境にやさしい」試みだったが、実績は今ひとつだった。
この試験は、独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」がCO2削減の可能性などを探る目的で実施。最先端の設備を会場に作り、期間中は見学ツアーも行った。期間中の総発電量は、一般家庭の約800世帯の年間使用量に相当する270万キロ・ワット時にのぼり、日本政府館などに供給した。
燃料電池が設備の中核で、発電に必要な水素は、会場内のレストランから出る生ゴミなどから取り出した。最も成績が良かった日では、1キロ・ワット時の発電に伴うCO2排出は0・40キロ・グラムと、中部電力が一般に供給する電力の0・45キロ・グラムより1割ほど少なかった。
しかし、設備のトラブルなどのため、必要な水素の多くを都市ガスに頼り、結局、185日の期間中の平均で、1キロ・ワット時当たりのCO2排出は0・55キロ・グラムと、中電より約2割もCO2排出が多かった。
NEDO新エネルギー技術開発部は「トラブルが多く、結果としてCO2排出減につながらなかったが、システムとしては有効だ」と話している。
コメントする