会議を懐疑する?

| コメント(0) | トラックバック(0)
「会議をするための会議」とか、「議題の審議時間はその議題の予算に反比例する」とか、とても笑えない話ですな、いやはや。。。

 会議に拘束される最大の問題は、筆者を含めた営業マンたちを顧客の都合でなく、社内である自分たちの都合に合わせさせてしまうこと。部下が、電話で顧客と訪問予定の調整をしていて、「すみません、その日は会議がありまして」というのを聞くと悲しかった。
 英国の官僚制度を研究したC.N.パーキンソンが著した「パーキンソンの法則」の1つに、「議題の審議に要する時間は、その議題ついての予算に反比例する」」という法則があった。巨大な国家的プロジェクトの承認が5分で終わり、会議に出てくるお茶菓子の承認に1時間かかるというものだ。
 筆者は、いかなる企業でも積極的にコントロールしなければ、会議は自己増殖していくと考えている。特に大きな企業ほど会議は増えて、仕事は会議で埋め尽くされてしまうことになる。会議は上役が開くことを決定するため、上役が多い会社は会議の数が増える傾向にある。また、一度でも開かれた会議は尾を引く。黙っていると、月例会議でありながら翌週に「フォローアップ会議」「緊急対策会議」「特別開催」「全員参加会議」などという名前にカムフラージュして同じ種類の会議が開かれることも覆い。
 通常は「何かをするための会議」や「何かをした後の会議」であるが、会議が多くなると、「会議をするための会議」や「会議をした後の会議」へと変容する。そのうち、「会議をしていない」「会議が予定に入っていない」などとと、不安を感じる「会議依存症候群」が増えてくる。本業よりも会議が重視されれば、当然その会社は自滅の道を歩むことになるだろう。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://horijp.com/mt/mt-tb.cgi/1302

コメントする

ウェブページ

Powered by Movable Type 7.8.2

このブログ記事について

このページは、masashiが2007年9月13日 20:38に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「iPodとMP3はポップスを劣化させているのか?」です。

次のブログ記事は「goo RSSリーダーで日時がずれる」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。