NECがスパコン最速の座を奪還すべく新モデルを発表しました。
全モデルと比較して13倍の演算性能を持っているそうで、お値段もお高い。
全モデルと比較して13倍の演算性能を持っているそうで、お値段もお高い。
NECは25日、気象予測など大規模データを超高速で計算するスーパーコンピューターで世界最高性能の新製品「SX?9」を発売した。前モデルに比べて1台当たり最大13倍高速化しつつ、消費電力を大幅に削減した。今後3年間で700システムの販売を見込み、世界シェアを現在の20%から50%超に引き上げ、首位奪取を目指したい考えだ。
SX?9は、同社が新開発した102.4ギガ(1ギガは10億)フロップス(1秒当たりの浮動小数点演算性能)という世界最速のCPU(中央演算処理装置)を搭載。1台に16個のCPUを搭載することで演算性能は最大1.6テラ(1テラは1兆)フロップスとなり、従来モデル「SX?8」の13倍となる。
最大で512台を連結して並列処理可能で、その場合の演算性能は839テラフロップスとなる。現在、実際に運用されている世界最速のスパコンは米IBMの「ブルージーン」で281テラフロップス。SX?9がフルシステムで運用した場合、ブルージーンのスピードを大幅に上回り、世界最速となる。
また、設置面積と消費電力を従来の4分の1程度に抑えており、設置しやすく、運用コストの低減を図れる。
スーパーコンピューターは、台風の進路などの気象予測やナノテクノロジー分野、環境シミュレーションなどに活用されている。SX?9を利用することで従来以上に素早く正確な予測が可能になるという。
価格はCPUを4個搭載した最小構成モデルで1台当たり約1億5000万円。レンタルの場合は月額298万円となる。
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