バイオ燃料と食糧問題

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もうそろそろ食料を使ってバイオ燃料にしたものをエコだ、なんて妄想はやめたい。例えエコだとしても今のように飢餓で苦しんでいる人がいる限り、食料を燃料にするよりきちんと食料として扱うべきだと思う。
少なくともバイオ燃料が本当にカーボンニュートラルなのかどうか、正しく科学的な検証をするべき。補助金をもらった学者が、補助金を出した所に都合の良い結果を出した結果を鵜呑みにするのではなく、ね。
個人的には、植物が育つ過程で光合成によってCO2が吸収され、植物の一部になって確かにその固体の中に炭素が固定される訳ですが、それを何らかの形で燃やしてしまえば、固定していた炭素が開放されてCO2が排出されます。当然その過程では燃料である植物を輸送するためにエネルギー=燃料を使ってCO2を排出する訳だから、本当の意味でのカーボンニュートラルであるわけは無い。俗に言うバイオ燃料として使う場合はもっと性質が悪くて、植物をバイオ燃料として加工する過程で大量にエネルギー=燃料を消費するわけだから、バイオ燃料がカーボンニュートラルである、なんて話は幻想でしかありえない。

 食糧問題を担当する国連のオリビエ・デシューター特別報告者は2日、食糧価格の高騰に伴い各地で暴動や抗議活動が広がっていることを受け、今月下旬にも国連人権理事会(日本など47カ国)で特別会合を開き、対策を討議すべきだと提案した。国連本部で記者会見した。

 デシューター氏は「22日か23日に開かれることを希望する」としたが、開催には16カ国による要請が必要で、実際に開かれるかどうかは不明。

 同氏は、食糧危機は人権に直結する問題で、人権理が「黙っているべきではない」と指摘した。

 今回の食糧危機について「自然災害ではなく、人がつくった危機だ」として国際社会に息の長い取り組みを要請。また、穀物などを原料とするバイオ燃料について「環境を保護するより破壊することが分かってきた」と述べた。(共同)

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このページは、masashiが2008年5月 4日 06:14に書いたブログ記事です。

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