マイナス30度でも作動するそうです。普通に考えると、反応でできた水が凍って膨張し、燃料電池が壊れるんじゃ、というところが課題だと思うんですが、なんか解決策があるんでしょうねぇ。
疑問なのはそこまでして寒冷地で燃料電池車を走らせないといけないものなのか、と言うこと。
アラスカとかでも車は使うだろうし、車がいらないとは言わないけども、パークライドみたいな考え方で途中で乗り換えるとかいう手段もある、適材適所で良いやん、と思わないでもない。
トヨタ自動車は6日、水素で走る燃料電池車の新型「トヨタFCHV-adv」を開発し、量産化に必要な型式認証を国土交通省から取得したと発表した。2代目となる型式認証車で、マイナス30℃の低温下で始動するようにするとともに、1回の水素充填(じゅうてん)で走行可能な距離を従来型の2倍を超える約830キロメートルまで伸ばした。年内に日本でリース販売を開始。売り先は未定だが、納入実績がある米国にも販売する見通し。ホンダも7月以降に次世代車のリース販売を日米で乗り出す方針で、燃料電池車の開発競争が熱を帯びそうだ。
燃料電池車は、燃料の水素と酸素を化学反応させて作った電気で走る。走行時に二酸化炭素(CO2)などの排出がなく水しか出ないことから、「究極のエコカーに近いクルマ」として注目を集めているが、技術的な課題が多い。一つが電気をつくる際に同時に生成される水が寒冷地で凍結し走行を阻害する問題だ。
すでにトヨタは、その課題を克服するための基礎研究に注力。燃料電池の制御技術を改良し生成水をコントロールする課題などを追求し、氷点下でも作動することを研究段階で確認していた。その成果を盛り込んだのが今回の新型で、マイナス30度で作動する型式認証車をトヨタとして初めて販売することにした。
燃料電池本体の性能向上に加えて、燃費を左右する制御システムも改善。貯蔵する水素の圧縮率を高めた700気圧の高圧水素タンクを搭載することで、走行可能距離も増やした。
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