VistaのUAC機能を置換してイライラを解消「Norton UAC Tool」

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これ、とっても良さそう。

 米Symantec Corporationは、Windows VistaのUser Account Control機能(以下、UAC)を丸ごと置き換えて、ダイアログによる承認作業を省力化できるソフト「Norton UAC Tool」を公開した。Windows Vista/Vista x64に対応するフリーソフトで、テスト目的でのみ利用可能。現在、同社のラボサイト"Norton Labs"からダウンロードできる。なお、本ソフトは試験的に公開されており、バックアップなどを取ったうえで十分注意して利用してほしい。

 UACとは、ウイルスや不正な操作などによって、ユーザーが知らないうちにソフトが実行されてしまうことを防ぐWindows Vistaの新機能。ソフトがインストールされようとしたり、"Windows"フォルダなどの重要なフォルダへのアクセスがあると、デスクトップ全体が暗くなり、実行中の操作がユーザーの意図したものであるかどうかを確認するダイアログが表示され、ユーザーが承認しない限り操作が完了しない仕組みになっている。

 UACの確認ダイアログは、ソフトのインストール時や一部ソフトの起動時などに頻繁に現れるのでついつい面倒になり、確認もせずに承認してしまう人や、UAC自体をOFFにしているユーザーも多いだろう。しかし、それではせっかくのセキュリティ機能が無意味になってしまう。

 「Norton UAC Tool」は、そのようなWindows Vista標準のUACに対する不満を解消してくれるソフト。Windows Vista標準のUACを丸ごと置き換えて、代わりに本ソフトが専用の確認ダイアログを表示する。

 特長的なのが、確認ダイアログ上にある[Don't ask me again]チェックボックスで、これをONにすると次回からは同じ操作の際は自動で承認作業が行われる仕組み。安全だとわかりきっている操作の際にONにしておけば、以後は面倒な承認作業をスキップできる。また、Windows Vista標準のUACは起動に時間がかかることがあるが、本ソフトによるUACは高速に起動し、あまり待たされることがないのもよい。

 さらに、確認ダイアログ上では、UACが起動した原因が一目で確認できるのもうれしい。たとえば、デジタル署名のないソフトをインストールしようとした際は"Not signed"とダイアログ右側に表示されるなど、『なぜUACでの承認作業が必要なのか』を理解することができる。意味もなく面倒な作業をさせられるのは苦痛だが、UACの必要性を理解すればその面倒さも多少は緩和されるだろう。

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このページは、masashiが2008年10月24日 06:51に書いたブログ記事です。

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