無線LANで位置測位って、いろいろ面白いこと考えつくもんですなぁ。
セカイカメラとVOCALOIDの共演が注目を集めたCEATECのライフコンテンツフロンティアコーナーで、セカイカメラの位置測位をサポートしていたのが「PlaceEngine」――。無線LANのアクセスポイントから現在地を測位するサービスで、ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発し、現在はクウジットがライセンス提供を行っている。
公衆無線LANサービス「WirelessGate」を簡単に接続するためのiPhoneアプリ「WGConnect」にも、PlaceEngineが利用されている。同アプリではGPSとPlaceEngineをハイブリッドに活用し、"ドラゴンレーダー"のような画面で周囲のアクセスポイントが確認できる
PlaceEngineは無線LANを搭載したPCやモバイルデバイスに対してサービスを提供しており、GPSが使えない屋内の位置測位で強みを発揮する。無線LANのアクセスポイント(AP)が発するビーコン信号からMACアドレスと電界強度を読み取り、APの位置情報をストックしたデータベースと照合することで、位置を割り出す仕組みだ。位置の推定精度はAPの密集度などにより変化し、公称では5?100メートル。複数のAPから電波を受けられる環境では精度は増すが、逆にAPが1つしかないような場所ではおおざっぱになる。
データベースが蓄積する位置データは、基本的には同社やユーザーが"草の根"で増やしており、内容は日々更新されている。同社CEOの末吉隆彦氏によれば「位置情報の2割強がユーザーによる情報提供」だそうだ。
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