海上保安庁が塗料を鑑定した結果、衝突したとみられていたイスラエル船籍のコンテナ船と第3新生丸の塗料が一致した。
ちゃんとそういう結果が出たのだから、いつもの弱気な外交姿勢で交渉するのではなく、正々堂々と主張して事実を認めさせてもらいたいと思う。
北海道根室市・納沙布岬沖のサンマ漁船転覆事故で、衝突したとみられていたイスラエル船籍のコンテナ船と、サンマ漁船の第3新生丸、それぞれの衝突跡から採取した塗料片が、鑑定の結果一致したと根室海上保安部が3日午前発表した。同保安部は新生丸と衝突した船をイスラエル船籍「ZIM ASIA」(ジムアジア、4万1507トン、乗組員21人)と断定した。同保安部は、外交ルートでイスラエルに捜査協力を求める。海上保安庁は、イスラエルへの捜査員派遣も検討している。
鑑定は、海上保安試験研究センター(東京都立川市)で行われた。新生丸右舷についていた黒い塗料片と、コンテナ船の左舷の擦過跡から採取した白い塗料片をそれぞれ分析。色や層の数、成分から両船の塗料に間違いないと確認した。
また、2日に根室市内の造船所に引き上げられた第3新生丸の船内から複数の時計が回収された。時計の針は午前2時半すぎに止まっており、衝突時間は28日午前2時半ごろの可能性が高まった。
ジムアジアが数日後に寄港する予定の香港に、イスラエル政府が調査担当者を派遣する方針も明らかになっている。
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