世界最大の自動車部品メーカーであるデルファイが破綻した。
45カ所の生産拠点のうち、11カ所が採算割れだったらしく当然の結果とも取れるわけですが、単にそれだけのことではなくてやばいものは沢山あった。
GMから分離された時のまま高コスト体質も脱却できないでいたし、時間給の労働者の単価が約70ドル/時間と超高級。
退職者年金やら医療費やらも当然のように高額になるし、GMがずっこけてものが売れなくなったら一気に来ますよね・・・
なんだかGMももともとジャンク債に位置づけられていた長期格付けがBB-まで下がるし、NY株も下がるしで影響は計り知れない。
全米自動車労組(UAW)側も強欲なことを言ってたら全員切られる事になりかねないんだからどっか譲歩しないとねぇ。。。
業績不振に陥っていた米自動車部品最大手のデルファイは八日、ニューヨークの連邦破産裁判所に、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法一一条の適用を申請、会社更生手続きに入った。負債総額は二百二十一億六千万ドル(約二兆五千億円)で、米自動車関連業界では史上最大の破綻(はたん)となった。米デルファイ、大規模な工場閉鎖や売却を計画─CEO=WSJ紙
デルファイは米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)から一九九九年に分離・独立して設立。従業員向け医療費負担の増加に加え、売上高の約半分を頼っているGMの業績不振の影響をもろに受けた。今夏からデルファイの経営再建を託されたロバート・ミラー氏が会長兼最高経営責任者(CEO)に就任。GM、全米自動車労組(UAW)との間で、医療費負担の軽減などをめぐり話し合いを続けてきたが、UAWが反発。自主再建断念に追い込まれた。
米連邦破産法第11条の適用を申請した米自動車部品メーカーのデルファイ米GM格付け、ジャンク等級内で一段階引き下げ=S&Pが、米国内の工場など大部分を閉鎖もしくは売却する計画をしている。10日付のウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が報じた。
ただ、デルファイのロバート・ミラー最高経営責任者(CEO)はWSJ紙のインタビューに対し、米政府に年金債務を引き継ぐよう要請するかどうかは分からない、と述べた。
同CEOは、デルファイの問題解決には、4万9000人が働く米国およびカナダの45カ所の生産拠点のうち「かなりの部分」を売却、整理統合もしくは閉鎖する必要がでてくる、との見解を示した。
また、労働組合に加入している従業員3万3000人および1万2000人の退職者と労働協約や退職計画について再交渉する予定という。
デルファイは、破産を申請した際、米国内でいくつの、またどの工場の閉鎖を希望しているかなど具体的な内容を示さなかった。
同社は以前、11カ所の米国内工場が不採算だとし、閉鎖または売却の可能性がある、としていた。
格付け会社スタンダード・アンド・プア?ズ(S&P)は、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の長期格付けを「BB」から「BB‐」へと引き下げた。投機的(ジャンク)等級内での一段階格下げとなった。GMにとって最大の部品供給元であるデルファイ が破産法11条の適用を申請したことを受けた措置としている。
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