エタノール製造工程の残りかすからシリカのアモルファス結晶を製作する技術が実用化されるかもしれない。
もともとゴミになるものを利用する目が出てきただけでなく、できるものがシリカのアモルファス結晶ができるのだからいろいろな用途が考えられ、期待は大きいように思う。
東京大学先端科学技術研究センターの近藤勝義特任助教授の研究グループは、バイオマス(生物資源)エネルギーの一つであるエタノール製造工程の残さ(カスケード)から純度99.5%以上のアモルファスシリカ(2酸化ケイ素、SiO2)を作製する技術開発にメドをつけた。「バイオマスエネルギーの副産物を高付加価値化することによって、バイオマスエネルギー全体を低コスト化し、エネルギー源として普及させる契機にしたい」という。
生物資源を基にするバイオマス事業を手がける月島機械のエタノール製造工程の残りかすを原料に、技術確立にメドをつけた同技術を適用した結果、高純度なアモルファスシリカを作製できることを実証した。
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