東証のシステム問題に関して、興味深いものがあったのでメモ。
本当に10秒もかかるんだとしたらとんでもないことだよね。。
木走氏は東証のシステムが抱える問題は処理能力だけでなく、「真の問題点は平均応答時間(処理要求一つを受け付けてから処理を終え結果を通知するまでの時間の平均)にあるといっても過言ではない」と述べている。
同氏によれば、「売買注文がコンピュータに登録されたことを東証システムが注文を出した証券会社に通知してくるまでの時間(レスポンス・タイム)は平均10秒もかかっている」という。そして、「米ナスダックやニューヨーク証券取引所、英ロンドン証券取引所のレスポンス・タイムは0.2秒から0.01秒であるといいます」といい、これを「スペースシャトルと乳母車ほどの違いだ」と述べている。
これが事実とすれば、1秒を争って利ざやを抜き合う世界の金融市場において東証システムは置き去りにされるおそれがある。もし、抜本的なシステム再構築が必要であることを分かっていながら断行しないとすれば、昨年来からの多くの不祥事を東証は真剣に受け止めていないということになる。仮に日本証券クリアリング機構の存在がシステム再構築上、何らかの障害になっているのなら、その仕組みも含めて考え直すべきだろう。
いずれにせよ、東証にはITシステムの青写真を将来的な展望の元で書き直すと同時に、現場のシステム設計やプログラム作りを厳しくチェックできるようなマネジメントが不在であったとしかいいようがない。
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