5年間も続いた東海地震想定域付近のゆっくり滑りが終わったそうです。合計で6cmも動き、エネルギーはM7クラスだったとか。
これでしばらく安泰? だと良いんですけどね・・・
東海地震の想定震源域に近いプレート(岩板)境界で5年間続き、東海地震との関係が注目された「ゆっくり滑り」が今年初めにほぼ終わり、全体でマグニチュード(M)7.1の地震にあたるエネルギーを解放したことが、国土地理院の解析でわかった。14日から、千葉市である日本地球惑星科学連合大会で発表する。
ゆっくり滑り(スロースリップ)は、地表で揺れが感じられないほどの遅いスピードで地下の岩がずれ動く現象。地殻変動を精密にとらえることが可能になった全地球測位システム(GPS)の観測網が整備され、観測されるようになった。
東海地方のゆっくり滑りは、東海地震の想定震源域の西側、浜名湖付近で01年はじめごろから発生した。5年間で南東方向に6センチ程度の地殻変動が観測された。全体でM7.1の地震に相当するエネルギーを解放した。
当初は、スロースリップが拡大し、東海地震につながるのではないかと心配する声もあった。だが最近は、付近のプレートは一様に沈みこむのではなく、場所によって、ゆっくり動いたり、急に動いて大地震を起こしたりといった「すみ分け」があって、ゆっくり滑りが東海地震には直結しないという考えが多くなってきた。ただ、そうした場所同士がどう影響しあっているのかについては解明されておらず、課題になっている。
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