欧州車のデザインっていうのは、日本車のそれと違ってころころ変わることがない。
じっくり時間をかけて煮詰めた上でリリースしてくるんだからそれも当然なのかも知れない。
変わらない美学ってのもあるわけで、日本車も違う視点でものを作っていっても良いんじゃないかと思った次第。
欧州の高級車メーカーで活躍する日本人デザイナーたちがいる。日本メーカーが流行を素早く取り入れようと開発期間を短縮しているのと対照的に、時間をかけて「流行にとらわれないデザイン」を追求できる環境が魅力なのだという。
ドイツ車・アウディのシニアデザイナー、和田智氏(45)はミュンヘンに在住する、アウディ唯一の日本人デザイナーだ。自らデザインした新型スポーツ用多目的車「Q7」は「生き物をイメージした。日本の自然美が影響しているかもしれません」という。
元は日産自動車のシニアデザイナー。「セフィーロ」などのデザイン経験もある。英国に社費留学中、アウディ幹部と知り合い98年に転職した。
移籍して驚いたのは、デザインにかける時間の長さ。最初に任されたセダン「A6」の全面改良はデザイン決定まで約3年半。日本では1?2年が一般的で、IT(情報技術)化でさらに短縮させる傾向にある。
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