日本の大手プロバイダが、外向きの25番ポートを閉じることでspamメールを減らそうとしていますが、少しは効果があるようです。
まぁ、海外のプロバイダ経由でやって来ますから、根本的な解決にはなってないんですけど(苦笑
メールチェックをする度に受信してしまう迷惑メール(スパム)。業務連絡やプライベートなメールの間に、下品な言葉や無意味な文字の羅列を見るのはなんとも不愉快だ。財団法人「日本データ通信協会」によると、ほとんどの大手プロバイダーが今月までに、「OP25B」と呼ばれるスパム対策を導入。業界団体を中心に“スパム包囲網”の構築が進んでいる。
「会ってもらえませんか」「好きです●」「ご無沙汰(ごぶさた)しています」。言葉巧みにメールを開かせようとするスパム。受信者にウイルス感染や詐欺の危険性をもたらすだけでなく、プロバイダーにとってもサーバーの負荷を高めるなど、ネット社会の大問題だ。
同協会は、受信側のスパム対策として、プロバイダーの迷惑防止サービスやスパム対策ソフトの利用、複数のメールアドレスを使い分ける?などを推奨。一方、プロバイダー側も、大量メールの送信制御や送信名の詐称禁止、そしてOP25Bの導入を進めている。
■□■
OP25Bとは、スパム業者が身元を隠してメールを発信する経路の一つ「アウトバウンド(外向き)ポート25番」をブロック(遮断)すること。この措置を取ると、プロバイダーのサーバー経由などでなければメール発信ができず、発信者の身元を特定しやすくなる。同協会の調査で、OP25Bを実施したプロバイダーからのスパム発信数が急減する効果が実証されている。
スパム根絶を目指す業界団体「Japan Email Anti?Abuse Group」(JEAG)などの呼びかけにより、今では約30のプロバイダーがOP25Bを導入。大手では唯一、パソコンあてのOP25BがパソコンあてのOP25Bが未導入のOCNも「実施予定」としており、スパム業者の“外堀”が埋まろうとしている。
■□■
スパム業者は対抗策として、個人のサーバーや、OP25Bを実施していない海外のプロバイダーなどを利用してスパムを発信。最近は「ボット」と呼ばれるウイルスに感染させた一般ユーザーなどのパソコンを使うこともある。
“いたちごっこ”とも言えるが、個人サーバーはすぐに特定できるので対策が立てやすく、海外のプロバイダーに対しては、国内のOP25Bの普及率を盾に対策を強く求められるという。
ある専門家は「OCNがOP25Bを導入すれば、日本のプロバイダー・ユーザーの大半をカバーできる。次の対策を推し進める時期がきている」としている。
◇
【スパム・メール】
無差別に送信される迷惑メール。内容は圧倒的にアダルト関係のものが多い。日本データ通信協会によると、スパムは平成16年上半期には、携帯電話あてのものが73%と大半を占めていたが、ブロードバンド(高速大容量)通信の普及にともない17年上半期にはパソコンあてのものが75%と逆転。18年上半期はパソコンの受信率は89%と大半を占めるようになった。
●=黒ハート
コメントする