考える力を

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最近強く思うようになったのですが、日本人はもっと自分で考えて行動する必要があると思う。
でたらめな(中には荘じゃないものもありますが)報道やら本の情報に振り回されすぎだと思うのです。
教育の場では自分で考えて行動することを教えてこなかったものだから、報道やら本に書かれていることを鵜呑みにして全員右へならえ的な行動を取る訳ですが、その情報は本当に正しいのかを意識していない。背景も考えてない。これじゃ、グローバル化した戦いでは生きていけないと思うわけです。
なんせ世界には自己の利益を極大化するためにしたたかな奴らがたくさんいて、意図的にねじ曲げた情報を出して誘導するなんてのは当然あるわけです。そうした中でお人好しな疑うことを知らない国民性の日本人は格好のターゲットになる。

なんてことを思った元ネタはこれ↓。いちいちごもっともと思ったので全文掲載してしまいました。

 ■正しい科学知識持ち、常識を磨こう

 ≪いまや健康過敏症時代≫
 「発掘!あるある大事典II」の捏造(ねつぞう)問題で、民放連は関西テレビを除名した。これで決着をつけたつもりであったらとんでもないことだ。なぜならここ10年くらい所沢産野菜のダイオキシン汚染誤報やら白インゲン・ダイエット法の捏造報道やら、いい加減な情報で事件を起こしたのはほとんど全局に及ぶからだ。
 そして、いい加減なメディアと同じくらい問題なのが、その情報を鵜呑み(うの)みにして振り回される視聴者である。
 納豆を食べてやせる?と聞いて皆で納豆を買いに走り、スーパーの棚から納豆が消えた、という現象はあきれるのを通り越して恐ろしくさえある。捏造は視聴者の信頼を裏切る行為でけしからん、と評する人が多かったが、私はテレビをそこまで信頼している人がこれほど多いことに、まさしく「一億総白痴」かと驚いたのである。
 やせるには食べる量を減らすか、食べた量よりたくさん出すしか方法はない。ある食品に何らかのやせる成分が含まれていたとして、体重60?80キロもあるヒトに影響を与えるにはどれほどの量を食さねばならないか。考えれば、1種類の食品でやせられるということはあり得なかろう。
 食べなければやせる。しかしそれではしぼむだけで、再び食べればリバウンドするのは当たり前だ。本当にやせるには、脂肪を燃焼しやすくするため筋肉や骨量を増やし基礎代謝量を上げ、運動するしかないのだ。
 空腹を満たすのもままならぬ時代から、グルメブームの飽食の時代を経て、いまや健康過敏症時代だ。

 ≪「添加物は危険」は本当?≫
 体に悪いから食べてはいけない、と専門家と称する人の口を通して報道されると、説得されてしまうこともあるかもしれない。しかし、そもそも食べ物には良い面も悪い面もあり、完全に安全な食品などない。有毒なものも加熱したり、ゆでこぼしたり、灰汁(あく)抜きしたりして食べられるようにしてきたのがヒトの食べものの歴史である。
 悪い成分が含まれる、効く成分がある、ということ自体はウソでなくても必ず量との関係で危険度を示さなければならない。それをほとんどそういう作業はせず、ひとことでダメ、効きそうとあおる。
 自然のものだから安心、添加物は危険というのもほとんど市民権を得てしまったように蔓延(まんえん)している。自然が安全でないのは、トリカブトを考えればすぐわかる。「すべて自然のものだから安全な洗剤」とかいわれると、ウソつけ、と反応してきた私も、添加物に関しては毒されてしまい、ソルビン酸とか発色剤とか記されているものは買わないようにしてきた。
 しかし少し調べてみると、ソルビン酸の毒性を「どれだけ食べればヒトの半分は死亡するか」という量で比べると、乳酸の方が2倍、酢酸なら30倍も毒性が強いという。
 発色剤として使われる硝酸塩は、最大限チーズだと1リットル当たり0・2グラム、清酒で同0・1グラム、食肉製品では1キロ当たり0・07グラムでしかないのに対し、私たちが日常食するほうれん草やサラダ菜には、その何百倍も含まれている。
 硝酸塩そのものは有毒ではなく、体内で亜硝酸に変化すると発がん性物質が生成される、といわれているが、このメカニズムもまだ明らかではないと、世界保健機関(WHO)などは報告している。

 ≪自分の鼻と目と舌で判断≫
 どうして添加物=悪というきめつけ情報がかくも定着してしまったのか、メディアの勉強不足、いい加減な専門家、そしてあまりに科学オンチの私たちのそれぞれに責任がある。ヒトには解毒作用というものがあって微量な毒を日々解毒して排出しているのだ。もっと悪いことに、無添加、天然をうたうために企業側は効果の低い、コストの高いものを使い出す。ちっとも私たちにとって良くはない。
 最後に賞味期限についても言っておきたい。賞味期限は製造側がこの日まではおいしいですよ、と保証するもので、期限が過ぎたら即おなかをこわすものではない。あとは自分の鼻と目と舌で判断すべきなのに、賞味期限が切れていると封も切らずに捨てる人が何と多いことか。モッタイナイどころか、バチが当たるというものだ。
 食べ物はおいしく楽しくまんべんなく食べるのがよろしい。いい加減な情報に踊らされ、食料自給率40%では大変だといいながら、食べられる食品を大量に廃棄する。日本人は先進国で成人の科学知識水準が極めて低い。子供の学力低下より相対的貧困率の高さより重大な問題だと思う。頭も体も鍛えねばなるまい。(おおや えいこ=評論家)

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このページは、masashiが2007年5月 6日 10:52に書いたブログ記事です。

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