原発

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地震で新潟の原発から煙が出て問題になってますが、どうも騒ぎすぎですよね。
マスコミは単にセンセーショナルにあおり立てるだけの報道をするのではなくて、きちんと中身の伴った冷静な報道をしてもらいたいものだし、事業者側には良いことばかり言うのではなくてちゃんと隠さずに発表してもらいたいものです。
まぁそんなのは原発云々に限ったことではないですが、、、

 昭和32年8月27日午前5時23分、茨城県東海村の日本原子力研究所(当時)で、第1号実験用原子炉(JRR1)が初臨界に達した。熱出力は50キロワットと小さな原子炉だったが、記念すべき第一歩であった。  その日の産経新聞(産経時事)の1面では「原子力の火ともる」の見出しとともに「平和と繁栄につながる新しいエネルギー文明への道をめざして永遠に消えない静かな火が燃えはじめたのだ」と評価している。
 世界で唯一の被爆国という痛手を抱えての原子力開発であったにもかかわらず、当時の新聞は各紙ともきわめて前向きの報道姿勢でJRR1の臨界の瞬間を伝えている。
 それから50年の歳月が流れて、国内には55基の商業用発電原子炉が稼働している。JRR1の8万倍に近い出力を持つ大型原子炉も導入されている。現在では国内で使用する電力の3分の1が原子力発電によるものだ。
 しかし、国民の間に原子力発電に対する理解が十分に浸透しているかというと大いに疑問だ。7月に発生した新潟県中越沖地震で東京電力・柏崎刈羽原子力発電所が被災した問題でも、極微量の放射能漏れがあたかも重大事故であるかのように騒がれた。その結果、残念な風評被害も発生した。
 原子力技術は50年前に比べて飛躍的に発展したにもかかわらず、国民の理解と知識には、後退傾向さえ感じられる。米スリーマイルアイランド原発や旧ソ連のチェルノブイリ原発で起きた事故の影響もあるだろう。
 しかし、原子力の負の面ばかりに固執していては、エネルギー供給の安定化や地球温暖化防止への貢献など、せっかくのプラス面を引き出しにくい。50年前の素直な感動を取り戻したいものである。小中学校で原子力の基礎をしっかり教えることも大切だろう。根拠のない不安は解消するはずだ。
 一方、国や電力会社にも、時の経過がもたらす課題は多い。今後は原子炉の高経年化が重要な問題になってくる。風化しやすい「安全文化」をしっかり維持していくことも必要だ。偏見を持つことなく、原子力との上手な付き合いを発展させていきたい。

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このページは、masashiが2007年8月27日 06:00に書いたブログ記事です。

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