10年間でたったの60人にしかならなかったそうです。もうちょっとスムーズにできるように改正が必要ですよね。
死後、自分の心臓や肝臓、腎臓などの臓器を提供しようという善意の人(ドナー)と、その臓器がなければ命を失う患者とを結び付けて支える。これが臓器移植法の本来の姿である。それなのに現行の臓器移植法は、臓器提供の条件が厳し過ぎてドナーがなかなか現れず、移植医療の足かせともなっている。
今日10月16日で、脳死移植を認めた臓器移植法が施行されてちょうど10年になる。この間の脳死ドナーはたったの60人余りである。欧米に比べ、あまりにも少な過ぎる。
10年という節目を機に、国会に提出されているドナーを増やすための臓器移植法の改正案を一日も早く審議して成立させるよう重ねて訴えたい。
厚生労働省や日本臓器移植ネットワーク、日本移植学会、患者団体はこれまで以上に移植医療への啓蒙(けいもう)を行い、国民の意識を高めてほしい。
脳死者の出る救急病院の医師や看護師らにも理解を求め、ドナーを掘り起こす努力も忘れてはならない。
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