robocopyは知ってたけどこれはしらんかった。コマンドプロンプトって何ですか?っていうユーザーには便利そうだよねー
サーバのバックアップやログの保存、個人的なデータのバックアップ、リモート・オフィス同士でのデータの同期など、2つのフォルダでファイルの内容などを同じ状態に保つ操作は、システム管理のさまざまな場面で必要になる。本TIPSでも、「xcopyでファイルをバックアップする」「SyncToyツールで手軽にバックアップを行う」「robocopyでフォルダをバックアップ/同期させる」といったさまざまな手法を紹介してきた。
特にrobocopyは、もともとはリモートのファイル・サーバ同士でフォルダを同期させるために作られたコマンドということもあり、使い勝手がよいものとなっている。しかしコマンドラインで指定しなければならず、コピー元/コピー先フォルダをミスタイプしやすいなど、少々ハードルが高かった。こうした点は、Microsoftも理解していたようで、robocopyを拡張し、使いやすいグラフィカル・ユーザー・インターフェイス(GUI)を実装した「RichCopy」を提供している。RichCopyは、非常の多くの機能を持つため、本TIPSでは2つのフォルダを同期させる基本機能を中心に解説する。
RichCopyは、MicrosoftのTechNet Magazine(管理者向けWeb情報誌)のUtility Spotlightでも取り上げられており、その記事ページからダウンロードできるようになっている。
このページの先頭にある「HoffmanUtilitySpotlight2009_04.exe」のリンクをクリックすると、RichCopyのインストール・パッケージ(HoffmanUtilitySpotlight2009_04.exe)がダウンロード可能だ(原稿執筆時点のバージョンは、Version 4,0,211,0)。ダウンロードしたHoffmanUtilitySpotlight2009_04.exeを実行し、展開先フォルダを指定すると、そこにHoffmanUtilitySpotlightフォルダが作成されてインストール・ファイルが展開される。その中のsetup.exeを実行、ウィザードでインストール・フォルダなどを指定すればインストールが完了する。
- TechNet Magazine 2009年4月号「Utility Spotlight RichCopy」[英語](Microsoft TechNet Magazine)
インストーラーのメッセージなどはすべて英語だが、RichCopy自体は日本語化されており、メニューなどもすべて日本語で表示される。編集部で試した限り、日本語フォルダ/ファイルも問題なくコピーできた。
RichCopyの使い方は分かりやすく、コピー元とコピー先を指定し、[アクション]?[スタート]メニューを実行すればよい。[スタート]を実行すると、コピー元からコピー先へのファイルのコピーが行われ、その経過は画面中央のペインに表示される。またログは、画面下側のペインに表示され、コピー中にエラーが発生したような場合、ここを見ると原因などが分かるようになっている。なおコピー元やコピー先には、ローカルのフォルダ(例:c:\temp)だけでなく、UNCによるリモートのサーバ(例:\\server01\temp)も指定できる。
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