もうほとんど使っている人はいないと思いますが、今月末でポケベルのサービスが終了します。
自分も一時期使ってたから、なんか感慨深いものがあります。39年続いたって息が長いサービスだったんだねぇ。
NTTドコモは3月13日、31日にサービス終了を迎える「ポケットベル(現クイックキャスト)」の歴史について、レポートを発表した。 日本で初めての無線呼び出しサービスとして、1968年7月から始まったポケットベルサービスは、一斉同報ができるなどの利点から、主に官公庁や医療関係者などから利用が拡がり、緊急時の連絡手段として使用された。
その後、一般企業の営業担当者や個人にも利用が拡がり、1995年には、若者の間で「ベル友」ブームに。女子高生を中心とした若者が、「0840(おはよう)」「724106(何してる?)」「14106(愛してる)」など、語呂合わせで意味をつけた数字を文字制限いっぱいに工夫してポケットベルにメッセージを送りあうという一種の「言葉遊び」が大流行し、新しいコミュニケーション文化が始まった。
1988年に登場したカードタイプ
また、社会に与えた影響も大きく、1993年に製作されたテレビドラマ「ポケベルが鳴らなくて」や、同名の主題歌がヒットしている。1991年にはビジネスユーザーが全契約数の90%を占めており、1日平均1?2回の緊急連絡用に使われていたが、1996年には個人ユーザーが全契約数の70%を占め、1日あたり30通ものメッセージを送りあうというように、使用形態が変化していった。
同じ1988年に登場したペンタイプ
ポケットベルにメッセージを送るために公衆電話に行列を作ったり、仲間うちでプッシュボタンの早打ちが競われたりした。契約が増えるにつれ、ネットワークに与えるトラフィックの影響も非常に大きく、設備の増設も頻繁に行われたという。
腕時計タイプのプレシャスは1992年に登場
契約数は1996年にピークを迎え、1078万契約(ドコモで649万契約)となった。10代女性の契約数が女性全体の36%、新規契約に至っては、10代女性の契約が女性全体の新規契約の64%も占めていた。この数字を見ても女子高生によるベル友ブームに支えられていたということが分かる。
その後、携帯電話やPHSの料金低廉化が進むにつれて、ベル友ブームを支えた若者は、公衆電話に並ぶ必要がなく、すぐに返信ができる携帯電話のショートメールなどに移行する動きが加速し、文字メッセージによるコミュニケーション文化は携帯電話やPHSに引き継がれた。
電子手帳と一体になったページングトークは1995年に登場
ピークを過ぎた1998年には、再びビジネスユーザーの新規契約が増え、特化されたビジネスユースへと変化してきた。それ以降も、ポケットベルで受信したニュースなどのメッセージを外部接続端子から電光掲示板やPCに繋いで表示するサービスや、基本料無料の「02・DO(ゼロニード)」など、サービスを向上させてきたが、音声通話やメッセージサービスが双方向でできる携帯電話やPHSが普及したことで、ポケットベルの契約数は減少することとなり、2007年3月31日にサービス終了を迎えることとなった。
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